秋の東北へ! 白河の小峰城 & 岳温泉の「花かんざし」(2021年10月14日)

soratokaze

去年7月の箱根温泉以来の兄弟での観光旅行に総勢4人で出発します。

白河・小峰城

外環道に入れないというトラブルもありましたが、東京からあっという間に那須高原サービスエリアです。昨日は雨、出発した時は曇り空でしたが今は旅行日和の青空です。メンバーには晴れ男と晴れ女がいるのでこんなものでしょう(^_^)

白河スマートICで高速道路を降りてJR白河駅前に到着です。駅舎はびっくりするほどの立派な木造建築で、さすがに東北の玄関口にふさわしい構えです。「ウイキペディア」で調べると駅舎は大正10年(1921年)に改築された二代目だそうです。

白河駅の東側の地下道をくぐり城山公園の横を歩きます。白壁の塀が続きいやが上にも気分が高まります。目指す小峰城は駅から歩いて2~3分です。

sugiさん

小峰城は松平定信の居城だったところですね。それしか知りませんが。

soratokaze

私はそれも知りませんでした。松平定信が「寛政の改革」を行ったことは中学校の時に習ったような...

公園の門を入ってすぐに見える小峰城です。天守閣と思っていたのはそうではなく天守の代用として建てられた三重櫓(さんじゅうやぐら)だそうです。天守は、慶長20年(1615年)の一国一城令以降の築城のために建てることが出来なかったそうです。

小峰城は南北朝時代に築かれ、江戸時代の初代藩主丹羽長重によって石垣を多用した近代城郭に改修されたとの事です。平成3年に三重櫓、平成6年に前御門が江戸時代の絵図などをもとに木造で復元されました【小峰城歴史館パンフより】

小峰城の石垣は、盛岡城、会津若松城とともに「東北の石垣造り三名城」の一つです。二の丸から本丸に続く橋より立派な石垣を望みます。

階段の左手に前御門、正面に三重櫓がそびえ立ちます。秋の青空を背景に「これぞ、お城!」と言う素晴らしい景色です。右手の樹木は桜でしょうか?春はさらに華やいだ景色になるのでしょうね。

階段を登って右手の前庭からもう一枚。何枚撮影しても飽きることはありません。今日の天気と小峰城の復元に携わった方々に感謝!感謝!です。

ogaさん

小峰城は江戸時代のまま残っているのかな?私は木造のまま残っている松江城とか高知城が好きですね。

soratokaze

城は戊辰戦争(1868年)によって本丸を含めて焼失したとの事です。現存しているのは平成3年に復元されたものです。案内の方によれば30年前だったから復元の良い木材があったとの事です。

二階・三階には立入りできませんでしたが、それでも木組みのダイナミックさを感じられました。城内の見学を終えてこちら側から振り返えって見る姿も見事です。

soratokaze

何を相談しているのかな?時間が時間なだけにお昼の事でしょう。

昼食は三重櫓の案内の方に教えてもらった「大福屋」さんの「割子そば」で決まりです。そばの量は5段で普通の盛そばより少し多い位との事です。私は4段しか食べれず、1段は兄のお腹です。味は蕎麦もつゆもあっさりしており薬味と合わせて丁度の美味しさでした。食べ方も色々あると感心しました。

食後の腹ごなしに街の散策です。ハリストス正教会は立派な建物でしたが次に行った老舗通りは古い商店が3軒しかなく拍子抜けでした。兄は松平定信により築造された南湖公園に行こうとしましたが皆に反対され駅に戻ることになりました。この陽射しの中、あと2km歩くのは(>_<)

岳温泉・旅館「花かんざし」

ドライバーの疲れを考え新白河駅前に車を置いて電車で二本松駅へ向かいます。約1時間のローカル線の旅です。東北本線ですがなんと2両編成です。しかもこの時間は1時間に1本しかありません。Yahoo「乗換案内」に働いてもらいました。

二本松駅からはタクシーで岳温泉へ、15分で旅館「花かんざし」に到着です。宿帳記入の待ち時間にお茶と羊羹のもてなしがありました。久々に見る丸い羊羹は北海道でマリモ羊羹と呼んでいた懐かしの羊羹です。壁の棚には民芸品が飾ってあり雰囲気の良いティーラウンジでした。

「花かんざし」は昭和初期に建てられた木造家屋のぬくもりを生かした宿で、全部で8部屋とこじんまりとしています。通された部屋は2階の奥にある「都忘れ」と言う日当たりの良い客室でした。写真の和室8帖の隣に洋室6帖の寝室があり広々としており寛げました。

部屋で宿の案内を見ていると温泉は安達太良山の中腹から8kmをパイプで持って来ているそうです。お湯は全国でも珍しい酸性泉で慢性皮膚炎やアトピーに効能があります。更に美肌成分として知られるメタケイ酸を137mg/kg含むとの事です。50mg以上で「美肌の湯」100mgを越えると「美人の湯」と言われます。女性陣が2回も入った謎がとけました。

ひと風呂浴びる前に温泉街を散策します。旅館の方からゆっくり歩いて30分ですと言われました。「ヒマラヤ大通り」と言うメインストリートの先にある夕暮れ前の鏡ヶ池です。見た目以上に幻想的に仕上がってますね。

写真by兄
soratokaze

夕食は”花かんざし流会席料理”です。香りが強い野菜は苦手なので少しビクビクでしたが、この会席料理は口に合い大満足でした(*^^)v

料理は福島の食材をメインに季節の物が多く使われており大変美味しかったです。旅館の方の料理の説明もていねいで楽しく食べれました。秋の味覚を充分に味わえたこの宿を選んだ兄嫁に脱帽です。

hiromiさん

どの料理も盛り付けが綺麗で味付けも素晴らしかったですね。器の形も模様も素敵でしたね。