神保町の書店街から懐かしの喫茶穂高へ(2019年10月5日)

先ずは腹ごしらえ

今日は久々に神田神保町の書店街の散歩ですが先ずは腹ごしらえ。昔、何度か行った事のある「キッチン南海」に向かいます。地下鉄のA7出口を出て左折して「すずらん通り」を少し歩けば直ぐです。しかし時間が時間なだけに既に20人位の人が外で待っているので諦めました。カツカレーも美味しいけれど今日はひらめフライ定食を食べたかったのですが残念です。

この緑の看板は昔から変わらないな~。最初にここで食べたのは40年位前でしたが小さい店なのに良く続いていると感心します。しかもこんなに繁盛しているとは驚きでした。調べると創業してもう50年位になる老舗です。日曜日が定休日なので次は何時になるのかな?

スマホで見てすぐ近くに土曜日の昼時でもゆっくりできそうな東京堂の喫茶室を見つけました。書店に併設された喫茶室で狙い通り店は混んでなくゆっくりできました。カレーライスで腹ごしらえをして散歩の作戦を練り出発です。

書店街を散策

今日買いたいのは山岳小説と星空撮影の本です。本屋の目星は付けてますがぶらぶら歩いて店を巡るのも楽しみですね。学生時代に暇な時は専門書だけでなく色々な本を探し歩いてました。当時から比べると古書店の数は少なくなったとの事ですがまだ170店近くはあるとの事です。

店頭に置かれている全集物も店内の単行本も背表紙を見るだけでも楽しいですね。専門外ですが一時は雪の研究者である中谷宇吉郎の著作を買い集めていました。この方の随筆は素晴らしかった記憶があります。もちろん卒論作成の時は各種の工事記録・文献等を集めに走り廻ってました。

理工学部1号館の新校舎

神保町から御茶ノ水駅に向かいます。途中で母校の日大理工学部に寄りましたが新校舎(2003年3月竣工)の近代的な外観にビックリしました。中には入りませんでしたが新しい環境で勉強が出来る今の学生さんを羨ましく思いました。

私が通っていた時はこの様な重厚な感じでした。まあ~このアカデミック的な感じに惹かれて学校を選んだのですが。入学して1年ほど山岳サークルに入り谷川岳、八ヶ岳、上高地、槍平と連れて行って貰いました。確か部室は階段下にあり狭かったですね。

「ぼくの近代建築コレクション」から流一氏撮影の写真を転載(許諾済み)

喫茶穂高

学生時代によく行った喫茶店です。場所は御茶ノ水駅聖橋口の近くにあり休講の時はここに寄れば山仲間の誰かがコーヒーを飲み煙草をくゆらせていました。店員の方によれば8、9年前に改装したとの事ですが居心地のよさは昔と変わってないようです。今は全席禁煙になっています。

照明はランプを形どったもので山小屋の雰囲気を醸し出してました。窓側の席は景色が眺められるベストの場所ですがランプと共に窓を望むこの席も昔を思い出し懐かしかったです。

コーヒーを飲みながら先ほど購入した新田次郎の本を開きました。5つの短編はどれも臨場感があり山屋には読み応えがあります。前に購入したのですが手放してしまったので再度の購入になります。1つを読み終えて外を見るとまだ明るいので飯田橋まで足を延ばします。

残っていた彼岸花

閉園時間は5時なのでまだ時間に余裕があり、昼の暑さも落ちつき散策には良い時間です。ここは大きな池を巡るゆったりとした造りなのでいつ訪れても気持ち良い庭園です。

園内の池は島や岩を配し、琵琶湖を見立てて造られたと言われています。風もなく水面に映るビルと木々の緑が傾き始めた夕陽を浴びて見事でした。

また、園内には徳川光圀が作った田圃があり、今は地元文京区の小学生が田植・稲刈りを行い伝統行事を守っているとの事です。都心で見る爽やかな秋景色です。

10月に入り彼岸花は殆ど枯れていましたが所々にまだ新しい花が残っており目を楽しませて貰いました。

今日はお目当ての本も買え、懐かしの喫茶店にも行け、最後に鮮やかな彼岸花も見れた充実した午後でした。青空に感謝!感謝!です。