風にそよぐワタスゲの尾瀬ケ原と尾瀬沼(2019年7月11日)

昨夜は星空撮影を試み夜中に3回起きましたが霧と雲で諦めました。早朝の幻想的な風景ですが小屋で朝食を食べているうちに霧もなくなり荷物を整理して出発します。7時の出発ですが大清水の路線バスの最終は15時50分なので時間は十分あります。

「尾瀬とTEPCO・いまの尾瀬」より転載

今日のコースは東電小屋→見晴→白砂峠→沼尻→長蔵小屋(ビジターセンター)→三平峠→大清水(標準タイム:6時間20分)

東電尾瀬橋を渡ると尾瀬ヶ原の前方に燧ヶ岳(ひうちがだけ)後方に至仏山(しぶつさん)を望みながらのハイキングの始まりです。少し霞んでますが昨日午後も夕立があったように梅雨の時期にこれ以上を望むのは欲張りでしょう。

燧ケ岳
至仏山

少しの青空があったのでザックをおろし木道にへばりつき下から狙って撮影しました。まあ~平日の朝で誰も通らないから出来る芸当でしょうね。土日じゃ絶対無理ですね。

hiromiさん
ワタスゲの写真は素晴らしい‼soratokazeさんの5本の指に入るね。
soratokaze
有りがたき御言葉‼10分這いつくばった甲斐がありました。
noriさん
ジブリの絵みたいですね。
soratokaze
そう言ってもらうと嬉しいですね。
1時間ほどで尾瀬ヶ原のメインストリート見晴に到着です。しかしニッコウキスゲもワタスゲも少なくてガッカリしました。東電小屋の支配人さんが「今年は芽吹きの時に鹿に食べられて尾瀬ヶ原は駄目ですね」の言葉が思い出されました。3年振りに見るタカネバラは桧枝岐小屋の前に咲いてました。弥四郎清水の下に明治三十一年入山と書いてあり尾瀬の歴史の深さを感じました。

上段:カキツバタ、ハクサンチドリ、下段:タカネバラ、美味しい水

見晴から白砂峠は緩い登りですが今日はピッチが上がらず時間が掛かりました。峠を越えてやっと白砂田代に到着です。尾瀬沼に近づくとだんだんワタスゲが増えてきて木道を歩く足取りも軽くなりました。風もなく池塘に映る木々を見て尾瀬の良さを味わいながらゆっくり歩きました。

白砂田代を過ぎてすぐに沼尻の休憩所です。ここは2015年9月に焼失して不便でしたが長蔵小屋の方々の努力により2018年7月より営業を再開しております。店番の方に当時の話を聞き限定20個のイチゴのクレープ(凍ってます)を食べて尾瀬沼を見ながら休憩です。限定品と言われると何時もながら弱い私です。

沼尻休憩所、店番さん、タテヤマリンドウ四兄弟

1時間ほど歩くと浅湖(あざみ)湿原の素晴らしいワタスゲに出会いました。草原一面に広がる風にそよぐワタスゲは見事としか言いようがありませんでした。東電小屋で朝食の時に前に座られた方から「大清水に抜けるコースは良いですよ」と話されていた通りでした。

大江湿原のニッコウキスゲは残念ながらまだ時期的に早く殆ど咲いていませんでした。「今月の20日過ぎがピークかな?」との話を聞き湿原の奥には行かず三本カラマツを見て長蔵小屋に向かいます。

長蔵小屋無料休憩所の前で東電小屋で用意してもらったおにぎり弁当を食べます。ソロで歩いていると昼食も質素だな…….

食後は三平峠を越えて大清水に向かいます。沢の流れが見えるようになると大清水手前の一ノ瀬です。そろそろ今回のハイキングも終わりになります。

大清水でバス出発までの時間、無事下山のメールを打ちコーヒーを飲んで寛ぎました。

予定通りJR高崎駅より新幹線を利用して家路につきました。星空撮影は出来ませんでしたが梅雨とは思えない天気に恵まれ尾瀬の花々と展望を楽しんだ2日間でした。

moriさん
2日間とも写真が綺麗に撮れてますね。オリンパスのカメラがいいのかな(笑)
soratokaze
薄曇りでしたが時々太陽が顔を出す撮影にはいい条件に助けられました。