今日は北鎌倉の名刹、鎌倉五山・建長寺・円覚寺・寿福寺・浄智寺・浄妙寺の内4寺院と明月院を巡ります。五山とは、禅宗で最高の格づけをされた五つの禅寺です。鎌倉時代に中国南宋時代の五山官寺制度にならって設けられ、足利義満の時代に五山の上に南禅寺がおかれ天竜寺・相国寺・建仁寺・東福寺・万寿寺を京都五山と定めたとの事です。
建長寺
鎌倉五山第一位。鎌倉幕府五代執権北条時頼が建立したわが国最初の禅宗専門寺院です。創建当時は中国の南宋の禅寺を模して総門・三門・仏殿・法堂・方丈が直線にならび左右に大禅堂・大食堂を有する寺院だったとの事です。
「柏槇の庭」は三門と仏殿の間にあり7本の柏槇は鎌倉市指定樹木とされています。古木は創建当時のもので幾度かの火災を生き抜いて樹齢約760年との事です。
仏殿から建長寺の最奥に位置する半僧坊に向かう途中で見事な一本の紅葉を見る事ができました。
天狗様に迎えられ最後の階段を登り半僧坊に着きました。残念ながら展望台から富士山は見えませんでしたが相模湾に浮かぶヨットを見れました。
円覚寺
鎌倉五山第二位。開基は元寇の役に活躍した鎌倉幕府の執権北条時宗です。円覚寺創建の主な目的は蒙古襲来で戦没した多くの霊を敵味方なく弔うことだそうです。総門前の紅葉が少し色づき始めてます。
何時も何気なく通っている山門に「諸々の煩悩を取り払う門」という由来があるとは今まで知りませんでした。次からは心して通ります。
妙香池の周りはほんの少し色づき始めてます。全て色づけば後ろの建物と相まって素晴らしい景色になるのでしょうね。
方丈の前にあった百観音零場です。百観音零場とは西国三十三観音零場、鎌倉三十三観音零場と秩父三十四観音零場の総称とのことです。また、零場に写経を納めその際に納経印をもらっていたのが現在の御朱印帳に変わったものとされています。勉強になりました。
寿福寺
鎌倉五山第三位。源頼朝の没後その妻北条政子が夫の菩提を弔うために創建したとの事です。境内の参拝は正月とGWの特別公開時のみとなっており本堂は中門から見る事になります。北条政子の墓碑は本堂をぐるりと回った墓地の一角にありました。
浄智寺
鎌倉五山第四位。執権北条時頼の三男宗政の没後に宗政夫人が一族の助けをえて寺を起こしたと言われています。豊かな緑と苔むした参道の石段が続く落ち着いたお寺です。
sugiさんが石碑を見つけて熱心に読んでます。何だったのでしょう❓
私はその横にあった椿の撮影に夢中でした。
やっとみえた青空に紅葉が映えます。
明月院
鎌倉五山ではありませんが北鎌倉では外せないお寺です。「あじさい寺」で有名ですがこの時期に訪れるのも良いですね。ハナショウブと紅葉時期にのみ公開される本堂奥の後庭園にはまだ入れませんでした。総門の上に広がる黄葉はみごとでした。
門を入ってすぐの所に初めて見るササリンドウがたくさん咲いていました。高山植物のミヤマリンドウよりかなり大きいですが、その淡い青紫色は可憐です。
少し歩くとモミジの赤と緑の取り合わせが素晴らしい一本がありました。
本堂にある「悟りの窓」。円窓は悟りや真理、大宇宙などを円形で表現したものと言われています。