箱根POLA美術館からbills七里ヶ浜へ（2020年7月9、10日）

箱根湿生花園

今回の旅行は梅雨の合間に箱根を巡る企画で御殿場から乙女峠を抜け箱根湯本に向かいます。先ずは日本で初めての湿原植物園「箱根湿性花園」に到着。日本各地の湿地帯の植物200種、草原・高山の植物1100種が集められています。あいにく時期が悪く花はあまり咲いていませんでした。雨の中でも同行者は一生懸命写真を撮っているのに、入り口で笑っているのは誰だ❓

兄は新しい試みで、各所でジンバルを使用して長時間露光で撮影をしていました。これはカメラを水平方向に動かしながら何枚も撮影して後で1枚に合成する技法です。何を時間をかけてるの❓と思っていたのですが、後日に送られてきた写真を見て驚きました。なんと‼雨の湿原と背後の山を捉えた幻想的な写真が出来上がっています。何処で勉強したのだろう❓

ＰＯＬＡ美術館

湿生花園から車で10分ほどで山の中にあるポーラ美術館です。化粧品メーカーだけあって入り口のサインもお洒落です。雨もあがりちょっと陽が出てきたのでエントランスに向かう通路もいい感じですね。恥ずかしながら美術館を訪れるのは何十年振りの事です。

美術館は2002年9月の開館で建物もまだ新しく素晴らしかったですね。ガラスを多用して光を取り入れたエントランスは驚きでした。設計は（株）日建設計という会社ですが担当した安田幸一氏はこの設計で日本建築学会賞等を受賞しています。所々にさりげなく置かれたオブジェが美術館の雰囲気を醸しだしています。

「モネとマティスもうひとつの楽園」という企画展が行われていました。中学の時に受験勉強で覚えた「印象派の先駆者、印象派の代表、後期印象派」⇒「マネ、モネ、スーラ」の知識では絵画の理解が深まりませんでした。美術の教科書でみた事がある絵画を見てなるほどと納得するだけでした。ランチは美術館の中にあるレストラン・アレイでいただきました。明るく落ち着いた雰囲気で料理も美味しかったですね。

箱根神社

ランチタイムの後に芦ノ湖沿いに箱根神社まで足を延ばします。先ずは湖畔の水中鳥居に向かいます。鳥居は「平和の鳥居」と呼ばれ1952年（昭和27年)連合国との講和条約締結を記念して建てられたものです。しかし何で湖の中なんだろう❓

ここでも兄がジンバルを三脚に着けて撮影です。ジンバルはカメラをスムーズに左右に動かせるので一枚の画像の中に左右の鳥居を写せます。理屈は分かりますが、それでどんな写真になるの❓と思ってましたが、出来上がった写真を見せられると「凄い‼」の一言ですね。鳥居の荘厳さが浮き上がっています。

箱根湯本

本日の宿泊は箱根湯本にある星野リゾート界箱根です。部屋からは正面に湯坂山の緑と須雲川の流れを望めます。外壁の一面を抜いた半露天風呂の大浴場は自然との一体感を楽しめ身も心も癒される造りとなっています。ここの温泉は硫黄泉でなく私好みのさらさらしたお湯なので寛げました。

窓の下の須雲川はここ数日の雨を受けてかなりの水量がありました。流れの音はパンフレットの「せせらぎ」では無く「ごう音」ですがそれも梅雨時の旅行の味わいでしょう。

夜はこの宿自慢の旬の素材を使用した和会席でした。また、器は箱根寄木細工を使用して華やかな演出をほどこしていました。皆さんすごく美味しいと箸をすすめていました。温泉にも入り美味しい食事もできたのでこれで明日雨があがれば言う事なしです。

江ノ島ヨットハーバー

天気予報は雨模様なので芦ノ湖スカラインのドライブは諦め湘南海岸沿いに江ノ島に来ました。江ノ島ヨットハーバーは東日本最大級のヨットハーバーで1964年の東京オリンピックのヨット競技の会場として造られたそうです。今回のオリンピックでも競技会場の予定でしたがどうなるんでしょうか❓

三つ目の作品です。この写真はヨットのずれが少ないですが長時間露光により赤、青、緑などの原色が鮮やかに表現されています。上にある私の写真との差は歴然です。なるほど‼こういう風景の表現方法もあるのかと感心しました。

bills七里ヶ浜

兄お勧めのオーストリア料理店bills七里ヶ浜でランチです。このレストランはリラックスしたスタイルと新鮮な素材の味を生かした料理が売り物ですがテーブル席からの湘南海岸の展望も素晴らしいですね。昼時は過ぎてましたがそれでも人気のお店らしく20分ほど待ちました。入り口で検温のチェックを受けて入店です。私はクラシックメニューのパンケーキを注文しました。フワフワの食感ですがボリュウームがあります。パンケーキの下にバナナが2本隠れてました‼