安達太良山の紅葉と「ほんとの空」
おはようございます(^^)/ 東北旅行2日目の朝です。昨夜の夕食で「けっこう量がありましたね」と旅館の方に話しをしたら「朝食もたくさんありますよ」とにっこりして仰ってましたが、その通りです。満腹で夕食に飲めなかった桃ジュースもありテーブルはいっぱいです。温かい料理も多くどれも美味しいのですが腹八分目としました。
今日の予定は安達太良山の紅葉見物と二本松城です。美味しい料理と温泉で仕事を忘れてゆっくりすごせました。静かで落ち着きのある素晴らしい宿でした。忙しい中、玄関前で旅館の方に撮ってもらいました。ありがとうございます。
今回はタクシーとロープウェイ料金がセットのゴンドラパックを使用します。ネットで探すとゴンドラの往復料金¥1,750円と岳温泉から山麓駅(奥岳登山口)までのタクシー代、更に山麓駅からJR二本松駅までのタクシー代を合わせて一人¥2,600円と超お得な料金です。ロープウェイの山頂駅近くはいい感じで紅葉していますねv(^^)v
山頂駅を降りた所の木々の色付きも見事でした。東北の紅葉を見るのは初めてですが赤色よりも黄色の木々が山を染めているのが目に付きました。
紅葉した木々の下に登山道の案内板がありました。今日は山頂を目指さずに薬師岳パノラマパークで折り返します。何しろ今回のツアーのタイトルは「白河観光と癒しの岳温泉・ロープウェイで安達太良山の紅葉を見る」です。
山道は初めてと言う初心者もいるので、気合を入れることもないですが、いざ!出発です。何となく登山道ぽいところが良いですね。平日ですが登山者も含めそこそこの人が歩いていました。さすが秋の紅葉シーズンです。
途中で赤く色づいた木を見つけました。青空と雲と緑に囲まれひときわ目立つ一本でした。
高村光太郎著作「智恵子抄」の中で『智恵子は東京に空が無いといふ。ほんとの空が見たいといふ。‥‥‥‥阿多多羅山の山の上に毎日でてゐる青い空が智恵子のほんとの空だといふ』薬師岳パノラマパークには「ほんとの空」の記念碑があり今日は素晴らしい青空が広がります。二本松市も粋な標識を建てますね。
難なく薬師岳(1,350m)に到着です。ロープウェイを使おうが徒歩5分だろうが今年の最高標高を751mも更新しました。何しろ今年登ったのは高尾山599mだけです(^-^;
安達太良山の山頂は少し雲に隠れてましたが、この広がりと青空が「ほんとの空」なのでしょう。風そよぐ秋晴れの気持ちよい景色です。
安達太良山山頂近くは赤茶色の木が多くすでに紅葉のピークを過ぎているようです。足元に見えるのは色づき始めた木々で、この辺りはまだまだ楽しめそうです。
恵子抄にある「ほんとの空」を見て紅葉の中を下山です。よく見ると後ろの方で誰かがVサインを出しているぞ~
帰りのゴンドラから振り返ると山頂駅近くは今が最盛期です。太陽が高くなり木々の色が朝より一層鮮やかになりました。素晴らしい安達太良山の紅葉を見れて大満足です。
二本松城(霞ケ城)
JR二本松駅から少しの所にある二本松城跡です。二本松城は会津若松城の支城として城代が置かれていました。寛永20年(1643年)に丹羽光重が城内の石垣等の修築を行うとともに城下町を整備し、二本松藩の居城としたとの事です。本丸は復元された石垣を残すだけなので正面に見える箕輪門に向かいます。
公園では規模を縮小して菊花展(10月1日~11月14日)が行われていました。二本松少年隊群像の前にもたくさんの菊の花が飾られていました。案内所の方のご厚意に甘え荷物を預かって貰らったのでゆっくりと見学ができました。福島の人は親切ですね。
二本松城も戊辰戦争(1868年)で本丸を含めて焼失し現存するのは昭和57年(1982年)に再建された「箕輪門」だけです。この門は丹羽光重により建設されたものであり箕輪村(現在の二本松市内)山王寺山のご神木を主材にしたので「箕輪門」と命名されたとの事です。
門には丹羽家の家紋である×印が大きく掲げられています。
箕輪門を入った所にある白壁と松の緑の見事な庭園です。高村千恵子の生家はここから近い所にあります。今回は訪れることが出来ませんでしたが、当時と同じ「ほんとの空」が広がっているような光景でした。
三の丸へ行く途中から見る箕輪門の二重櫓(にじゅうやぐら)も堂々として立派ですね。
三の丸の一角にあった相生の滝です。水源は遠く安達太良山山麓から18㎞を引いているのには驚きました。東京の玉川上水43kmが築かれたのが承栄2年(1653年)ですから規模は半分程度ですが同じ江戸時代に築かれた大土木工事に敬服します。
この水路は凄いですね。当時の土木技術もさることながら、その政治力と民の努力・苦労は大変なものがあったと思います。今の政治家も少しは見倣って欲しいものです。
JR二本松駅から車の置いてあるJR新白河駅までローカル線の旅です。刈入れの終わった田圃の向こうに阿武隈山地の山々が見えています。しばしの停車時間に撮影ができるのは各駅停車で旅する楽しみです。
高速道路に乗り、那須高原サービスエリアまでは順調でしたがこの後2時間の渋滞に巻き込まれました。私は後ろの席で寛いでいましたがドライバーは大変だったですね。渋滞を抜けて佐野サービスエリアで名物の佐野ラーメンです。サッパリして美味しかったですね。
素晴らしい天気に恵まれた秋の東北旅行でした。城、温泉、食事、紅葉のすべてを満喫した2日間でした。楽しい旅行をサポートしてくれた福島の方々に感謝!感謝!です。
山頂駅でタクシー会社に電話すると20分ほどで来るとの事です。急いで山麓駅に戻ります。足を持たない今の我々には便利なゴンドラパックです。