朝焼けの大菩薩峠と新雪の牛ノ寝通り(2020年1月18、19日)

大菩薩峠登山口~上日川峠~介山荘

【1月18日(土)】JR塩山駅(9:30)バス→登山口(10:00)→丸川峠分岐(10:40)→上日川峠(13:40)→介山荘(15:30)

バスを降りたのは「さわらび山の会」の方々9人と私だけでした。雪のちらつく車道をしばらく歩くと丸川峠分岐の所にゲートがあり車両は通行止めです。この先、車道と登山道を交互に歩く感じで峠に向かいます。ゲート手前に数台の乗用車が停まっていたので今日の登山者は10人ちょっとでしょう。

丸川峠分岐のゲート

途中でいつもの通り後続の「山の会」の方々に抜かれました。雪景色の中にカラフルなザックカバーが絵になります。写真を撮らせて貰いました。

降り続く雪

やっと上日川峠に到着です。え‼ロッジは営業してないの❓ここでコーヒーを飲んで休憩の予定でした。しかたなく外の休憩所でサンドイッチを食べテルモスの紅茶を飲み直ぐに歩きだしました。寒いので座るより歩いている方が楽です。

上日川峠(ロッジ長兵衛)

途中で福ちゃん荘の前に菩薩像がありました。頭と肩に積った雪で本当に寒そうです。なんかお地蔵様に良く似ているな~

菩薩像
tosiさん
ストーブの前で居眠りしている私とは大違いですね。無事に下山してください。
soratokaze
いや、いや、頭の中はストーブだらけでした😅
大菩薩峠に到着です。峠の由来は諸説があり小説・映画等で有名ですが今日は雪で何も見えません。天気予報では雪は午前中との事だったのですが、寒いので写真もそこそこに山荘に入ります。

大菩薩峠

山荘は各所に石油ストーブが置かれており暖かったですね。食事は見ての通り品数も量もあり非常に美味しかったです。更に夜のカレーも朝のご飯もお替り自由でした。新年と言う事で酒orワイン一杯のサービスもありました。食堂は「山の会」の方々の賑やかな声があふれ山小屋と言うより民宿の雰囲気でした。楽し気な方々のおられる会の紹介です。

介山荘

夕食時のテレビでの天気予報は今日は夜半から晴れとの事です。明け方には雪も止んでおり星空が広がっていました。日の出前にこっそりと起きだして星空撮影です。稜線は風があり華奢な三脚では対応できないので建物の間から月明りに浮ぶ大菩薩峠と星空を撮りました。次に方位盤の横から風を避けて介山荘をねらいました。月明りが強く星が少ししか写らなかったのが残念です。

【撮影諸元・2枚とも】カメラ:オリンパスEM10 レンズ:焦点距離12mm(フルサイズ換算24mm) 露出:20秒 絞り:F2.0 ISO:2500 ホワイトバランス:3000K

小屋に戻り石油ストーブで温まった後に、南側で色付き始めた富士山を見て介山荘前のピーク「親不知ノ頭」へ登ります。この時は一面に雲海が広がってました。

夜明け前の富士山

東側は日の出前のオレンジ色の帯と青色のグラデーションが広がっており静寂と感激の時間を楽しみました。

黎明の空

さらに暫く待つと雲の上から昇る太陽を見る事が出来ました。昨日の登りの辛さを忘れさせる素晴らしい景色です。これが見れるから山登りはやめられません。

日の出
sugiさん
日の出の素晴らしさは見て見ないと分からないのでしょうね。これを糧に仕事も頑張ってください。
soratokaze
はい!まだしばらくは仕事も山も頑張りますよ~
目を転ずると朝焼けに包まれるこれも素晴らしい富士山を見れました。今年初めての山でこれだけの景色を見れて大満足です。

朝焼けの富士山
sawarabiさん
会の紹介ありがとうございます。私は、初めて朝焼けの富士山を眺めることができました。
soratokaze
なかなか見れない綺麗な富士山でしたね。これからも安全登山を続けてください。
昨夜の風で出来た小さなシュカブラもうっすらと染まってます。

シュカブラ

介山荘~牛ノ寝通り~小菅の湯

【1月19日(日)】介山荘(8:20)→牛ノ寝通り分岐(9:40)→榧ノ尾山(11:00)→大マテイ山分岐(12:50)→小菅の湯(14:30)バス→JR大月駅(15:40)

出発前に小屋の主人に撮って貰いました。お礼を述べたら「朝はこれが仕事です」と仰ってました。私は暢気に星空撮影ですが4時頃から起きて朝食の準備をしておりました。感謝‼感謝‼です。

いざ出発!

1時間ほど歩いて牛の寝通り分岐にたどり着きました。途中の熊沢山で道を間違えてだいぶ時間をロスしましたがここで小休止です。分岐から見る白峰三山と南アルプス南部の山々です。

moriさん
道に迷った時は焦って冷や汗が出ませんでしたか?
soratokaze
少し焦りましたね。天気が良かったからGPSと地形を見て夏道に復帰できました。
白峰三山(右から北岳・間ノ岳・農鳥岳)
広河内岳?塩見岳?これから調べますm(__)m

ここで牛ノ寝通りの分岐標識の左側を直進します。介山荘の主人が仰っていた通りトレースは全くありません。嬉しくもあり不安もありの第一歩です。

分岐

雪は15~20cm位かな?快晴のもと新雪の歩きを楽しみます。落葉した木々の間から見える青空がいいですね。

新雪の歩きを振り向く

榧ノ尾山(かやのおやま)まで快調に歩きます。聞こえるのは雪を踏む自分の足音と時々鳴る熊鈴の音だけです。

う~ん。読めない。

空は青く雪は白く風もない素晴らしい空間を独り占めです。赤ペンキも赤テープも殆ど無いので冬は歩く人が少ないのでしょう。石丸峠までは鹿の足跡がたくさんありましたがこの尾根には殆どありませんでした。牛さんに遠慮しているのかな❓

新雪の牛ノ寝通り
mariさん
素晴らしい雪山でしたね。真っ青な空とまっ白な雪。ついてるわ~。今年も良い登山ができそうですね。
soratokaze
天気はラッキーでした。久しぶりに雪の尾根歩きを満喫しました。
やはり今日は誰にも会わずに山を下りてきました。予定では小菅の湯でゆっくり食事と温泉のはずでしたが出発が1時間遅れた事もあり到着したのが最終バスの10分前で、食事もできませんでした^_^; しかしながら雪に遊ばれ雪を楽しんだ充実した2日間の山行になりました。

小菅の湯
hiromiさん
写真良いね!天候次第だ😊
soratokaze
そうですね。山の写真は素材8割、腕2割、あとはお天気まかせですかね❓