フデリンドウとニリンソウを探しに新治市民の森へ(2020年4月8日、15日)

8日:2時間歩き廻ってこれだけ?

4月7日に新型コロナの感染拡大に対応し「緊急事態宣言」が発令されました。それに基づく神奈川県黒岩知事のメッセージの中で「散歩やジョギングは問題ありませんが外出の際は3密を避けてください」と述べられていました。まあ、年寄は家に籠って動かなくなるより外に出て体を動かせと言う事かな?と自己流の解釈を行い天気も良いので今日は家から小一時間の所にある新治市民の森に散歩と決めました。

案内図

事前に調べていたのですが広さは67haと東京ドームの約14倍です。現地に来るとやはり広い‼案内図を見て半日ではだめと悟りました。初めての場所なので入り口側の「新治里山公園」~「池ぶち広場」辺りを歩くことにしました。目的はフデリンドウとニリンソウです。竹林と杉林の尾根道を歩きます。

竹林

登山道とも散策路とも言えない道を歩き廻りますが、この辺りは笹が多く目的の花はなさそうです。油窪からさらにその奥へと向かいます。標識が完備しているので迷うような事はありません。新治市民の森は土地を提供している土地所有者の方々と市民有志、行政が整備・保全を行っているとの事です。

C-6の標識

尾根が開けたところは解放感もあり気分爽快に歩けます。散り始めた桜の木が1本残ってました。「池ぶち広場」に行く前に花がありそうな「検見坂」に寄り道します。ともかく登って下りて、行きつ戻りつの繰り返しですが天気も良く楽しいトレッキングです。

気分爽快

やっと見つけました‼写真ですと入口から3枚ですが実際はこのルート以外もたくさん歩いており2時間かかりました。写真で見ると大きいように見えますが実物は花の直径が5~7mmぐらいです。右側の白い小皿みたいのは桜の花びらで、大きさが分ると思います。フデリンドウと言う名前は「つぼみの形が筆の穂先の様になっている」からだそうです。昔、高尾にある「多摩森林科学園」の方に教わりました。けっきょく今日はこの近くで他に3輪ほど見つけましたが、ニリンソウは見つけられませんでした。

根性で見つけたフデリンドウ

15日:リベンジ大成功‼新治市民の森

今日は余裕を持って朝から行きます。市民の森の中央部「みはらし広場」~「鎌立の奥」を歩くことにします。先日歩いてみてガイドマップに記されてない道も通れることが分かりました。どう歩いても遭難することはないでしょう。新緑が眩い風そよぐ絶好の散歩日和りです。

D-15の標識

常見谷戸に続くこの階段の道は素晴らしい景色です。今日歩いた中では一番の景色です。

散策路

今日は久々に望遠レンズを持ってきたので杭に停まっているトンボでピント合わせの練習をしました。しかしトンボが出てくるのが早いのでは?

トンボで練習

歩き始めて直ぐにフデリンドウを見つけました。しかもラッキーなことに三姉妹です。強い陽射しを浴びて花びらが透き通る感じです。今日は期待が持てます。

三姉妹

少し先の常見谷戸(じょうけんやと)は鳥の鳴き声と新緑に春の息吹を感じさせてくれる素晴らしい場所です。先日歩いた尾根筋とは全く違う魅力があります。

常見谷戸

常見谷戸を下ったところに国土地理院の地形図では池のマークがありました。池を探しに鎌立の奥を目指します。

E-1の標識

小さな池ですが鳥がよく来るとかで先客のカメラマンが椅子に座って鳥を狙ってました。後から来たカマラマンとの話を小耳にはさんだところ「朝からいるが今日はもうそろそろ帰ります。前はカワセミが毎日飛んできたけど最近は来ないな」と話していました。

私もあわよくばカワセミと思って望遠レンズを持って来たのですが野鳥を撮るのはそんな簡単な話ではなさそうです。気持よさそうに泳ぐ二羽の鴨を撮って奥をめざします。

二羽の鴨

ちょっと歩くと柵の向こうにニリンソウの小群落がありました‼今日はラッキーの連続です。歩きはじめてまだ30分しか経ってません。やはりこの時期に見たい花です。高尾山に行けば見れるのは分かっているのですが遠出は自粛です。

ニリンソウ

先日見つけたベンチとテーブルが数か所ある「池ぶち広場」で休憩です。平日でもあり3、4人の方しかおりませんでした。藤棚(まだ咲いてませんが)の下で久々のコーヒータイムです。今日のレンズはTAMRON14-150mmの望遠ズームレンズです。広角でも望遠でもクッキリと描写してくれる軽くて良いレンズです。

コーヒータイム

休憩の後に「観察路」を歩きます。ガイドマップには載ってませんが先日の帰りに寄った「にいはる里山交流センター」の方より「南側の斜面に広場を囲う様に観察路があります」と聞きました。階段を登った所にフデリンドウがたくさん咲いていました。しかも4人兄弟も見つけました。

4人兄弟

さらに歩くと観察路の斜面にニリンソウが2株咲いています‼名前の由来は写真を見ると分かりますが花の多くは1本の茎より2輪ずつの花茎が伸びて咲いているからだそうです。春先の短い間だけ花を咲かせてすぐに地上部が枯れてしまうスプリング・エフェメラル(春の妖精)とも言われています。

観察路のニリンソウ

太陽に向かって真っすぐのびる可憐な姿です。

スプリング・エフェメラル
スプリング・エフェメラル

観察路を通り過ぎ尾根道へ向かい、先日気になった谷戸に下りる脇道を歩くことにしました。

尾根道へ

脇道の途中にはフデリンドウの群落がありました。え‼こんなに咲いているの❓先日の苦労は何だったのかな・・・・・。ぱっと目に付く5人家族です。散歩としては長時間でしたが春の息吹を感じながら目的の花も見つけられた大満足の1日でした。

5人家族