四季の森公園でカワセミの撮影(2020年5月23、24、30、31日)

先ずはカメラとレンズ

①カメラはオリンパスEM10 MarkⅢです。オリンパスにはEM1、EM5と言う上位機種がありEM10は入門カメラの位置付けです。このカメラは、コツ、知識、難しい操作が不要で、しかも軽くて安い‼と言う事で昨年の3月に購入しました。風景と花はバッチリですがカワセミはどうかな?
②レンズはネットで調べると焦点距離がフルサイズ換算で400mm以上は必要みたいです。価格を考えオリンパスED75ー300mm(フルサイズ換算150-600mm)F4.8-6.7Ⅱを購入しました。

③MarkⅢはS-AF+MF(シングルオートフォーカスとマニュアルフォーカスの併用)機能が使え、MFを使用してピントの微調整を行う事が出来ます。
④MarkⅢにはデジタルテレコン機能も付いています。これは被写体をデジタル補間して約2倍に拡大できます。これを使用すると新しく購入したレンズはフルサイズ換算で300ー1200mmとなる超望遠ズームレンズとして使えます。
*今回の撮影は全て「シャッタースピード優先」で行いました。

止まり木

【貫禄十分なオスです】

 焦点距離:300mm+デジタルテレコン、シャッタースピード1/320秒、絞りF7.1、iso:1250

【珍しくゆったりとした佇まい】

焦点距離:300mm+デジタルテレコン、シャッタースピード1/320秒、絞り:F7.1、iso:800

【木陰でひと休み】

焦点距離:300mm+デジタルテレコン、シャッタースピード1/500秒、絞り:F7.1、iso:2000

ランチタイム

【親鳥のがんばり】池の奥の葦原に飛来したメスです。クチバシの下側が赤いので見分けられます。小魚を自分で食べる時はエラがあるので頭を喉側にして呑み込みます。クチバシ側に頭があるので雛に与えるのでしょう。

焦点距離:300mm、シャッタースピード1/320秒、絞り:F7.1、iso:1250

対岸の岩に飛来したオスです。岩からダイビングして小魚をゲットし直ぐに飛んでいきました。かなり遠いけど何とか写せました。

焦点距離:300mm+デジタルテレコン、シャッタースピード1/320秒、絞り:F6.7、iso:1600

獲った小魚が少し大きな場合はクチバシを器用に使い枝に叩きつけるなどして骨を砕きます。その場で食べるかクチバシにくわえたまま巣に持ち帰っていました。「こんな大きいのどうやって食べるの?」と思ったけれど最後の日に雛を見て納得しました。

焦点距離:300mm+デジタルテレコン、シャッタースピード1/320秒、絞り:F7.1、iso:800、露出補正-0.3

【お腹が空いたよ~】カワセミの繁殖期は2月~6月との事です。常連さんが「今年の雛は4羽だね」と話していました。私も3羽まで確認出来ました(雛と言っても大きさは親鳥と違いません)『カワセミは孵化して15日もすると親鳥より体重が増えて大きくなり、23日もすると巣立ちます。そして親鳥は巣立ちの3・4日前からあまり餌を与えず巣立ちを促します』【山本直幸氏ブログ・翡翠との出会い・より引用】これはその場面かな?

焦点距離:300mm+デジタルテレコン、シャッタースピード1/320秒、絞り:F7.1、iso:1250 
撮影諸元は上と同じ

同じ枝に並んでとまった2羽の雛です。雛鳥は胸毛がまだ茶色ぽく足が親鳥の様に赤くありません。又、クチバシも短く先端に白色が残ります。トリミングして拡大しましたが矢張りデジタルテレコンを使用する方がよさそうです。

焦点距離:300mm、シャッタースピード1/320秒、絞り:F7.1、iso:1250

よっこらしょ

【遠いな~】止まり木から飛び込んで餌獲りに失敗して元の場所に戻るところです。獲っても失敗しても飛び込んだ元の場所に戻ることが多いです。これが分って撮影が少し楽になりました。陽射しを浴びて飛翔する背中は「輝くブルー」の表現通り感動的です。撮影は「置きピン」と言って戻って来そうな場所にピントを合わせておき姿が見えたら連写(10枚/秒)しました。

焦点距離:200mm、シャッタースピード1/2000秒、絞りF6.1、iso:6400、露出補正-0.3

【小えびをゲット】小えび(ザリガニかも?)をゲットした時は持ち帰ることは少なくその場で食べていました。飛び込んでから戻るまでほんの数秒です。素晴らしいスピードです。私のカメラでは途中からしか追いかけられませんでした。

焦点距離:200mm、シャッタースピード1/2000秒、絞り:F6.3、iso:2000 

枝にとまる直前に羽を広げて急ブレーキをかけます。見事なものです。

撮影諸元は上と同じ

クチバシの周りの白点は小エビを振り回した時の水滴です。ここまで撮れているとは思いませんでした。

撮影諸元は上と同じ

透き通るブルーの羽

『カワセミの青色は色素によるものではなく、羽にある微細構造により光の加減で青く見えます。これを構造色といい、シャボン玉がさまざまな色に見えるのと同じ原理です』【ウイキペディアより引用】それにしても素晴らしいブルーです。

焦点距離:300mm、シャッタースピード1/1600秒、絞り:F7.1、iso:5000
焦点距離:250mm、シャッタースピード1/1600秒、絞り:F6.5、iso:6400

ダイビングとホバリング

【ダイビング】前回より少しましな写真になったけれどこの撮影は難しい…….撮影はMark Ⅲの機能C-AF+TR(コンティニアンスオートフォーカス+追尾オートフォーカス)と連写L(5枚/秒)を併用しましたが失敗の連続でした。

焦点距離:250mm、シャッタースピード1/1600、絞り:F6.5、iso:5000
撮影諸元は上と同じ

【ホバリング】カワセミが水中の獲物を狙って、止まっていた場所から数mジャンプして上空で羽ばたいて停止(ホバリング)し、そこから池に急降下して獲物をゲットします。ホバリングは数秒の時もあり10秒以上続く時もあります。やはり鋭い目つきですね。カワセミはこれから急降下して小魚をゲットしましたが、私の写真はピンボケでしたm(__)m

焦点距離:200mm、シャッタースピード1/2000秒、絞り:F6.1、iso:6400

【羽づくろい】鳥の羽の毛づくろいは「羽づくろい」と言うそうです。クチバシで尾脂線と言う所から分泌する脂を羽毛に塗ったり、汚れや寄生虫を取り除いたりと大忙しです。やはり水中で魚を獲るだけに時々行っていました。しぐさが可愛かったですね。楽しかったカワセミの撮影もあっと言う間に終わりました。次はいつかな………

焦点距離:200mm、シャッタースピード1/1600秒、絞り:F7.1、iso:6400