3年ぶりの尾瀬ケ原と尾瀬沼:後半(2022年7月13日)

コースマップ

尾瀬小屋~白砂峠~沼尻平

【6:00】夜中から降り続いていた雨が止み朝日の射す尾瀬ヶ原です。山小屋の窓からチラリと空を見てカメラ片手に飛び出すと素晴らしい景色が広がっていました。朝霧のたなびく様は言いようもない美しさでただただシャッターを切りまくりました。

正面に見える至仏山の陰影に気が付きクローズアップで撮りました。尾瀬ヶ原にそびえる堂々とした山容を撮り尾瀬の朝を満喫することが出来ました。

昨日の雨のせいか今日は朝からたくさんのトンボが飛んでいます。これはアキアカネですね。6月頃は低地にいますが、夏は高い所に移動し秋になると再び低地に戻ります。だんだんと体の色が変わり普通に野原や街で見かける「赤トンボ」となります。

【7:00】先ずは白砂峠を目指して出発します。尾瀬ヶ原の開けた木道とは一転して燧ヶ岳山麓の深い樹林の中の道が続きます。小鳥のさえずりも聞こえ早朝の気持ちの良い歩きです。

sugiさんが木道脇にショウキランを見つけました。私も見るのが2回目でその場で名前が出ませんでした。写真もピンボケですが時期が悪く生き生きとしていません。次に期待ですね。

【8:30】真新しい標識の白砂峠に到着です。毎回見るたびに標識が変わっています。峠を下りた所が今日の最初の目玉の白砂湿原です。

木道横にワタスゲが広がります。今日は陽射しもそうですが気温もザックの背中が少し汗ばむ程度のハイキング日和です。

湿原の真ん中あたりに大きな池塘があり樹林と青空を写した水面をトンボが飛び交っていました。今日の天気に感謝です。

さっそく一匹のトンボが木道に降り立ちました。赤のワンポイントがある可愛いいトンボです。それで名前は?すみません分かりませんでしたm(__)m

遠くにブルーのトンボが飛んでおり近づいたので写真を撮ると綺麗なルリ色です。後日、山の鼻ビジターセンターで確認するとルリイトトンボと分りました。寒冷地に生息するトンボで本州では標高の高い山岳地の池や湿原に見られるとの事です。貴重なトンボを見ることが出来て嬉しかったですね。

トンボの飛び交う様を見ていると時間がたつのを忘れますね。数多くのトンボが飛んでいるのは矢張り昨日の雨で虫が多く出ているのかな?のどかな空間でした。

木道脇にはタテヤマリンドウが咲き誇っています。花は小さくて直径5mm程度ですが一面に咲いているところは見ごたえがあります。蕾もありちょうど見頃ですね。

これは綺麗に咲いていたタテヤマリンドウ三姉妹。

沼尻平~大江湿原~尾瀬沼休憩所~一ノ瀬

【9:15】沼尻平の休憩所は今シーズンは休業との事で水分補給もそこそこに先を急ぎます。沼尻平から15分ほど歩いた所でも尾瀬沼の展望があります。今年は沼の水量が少ない感じですが一枚パチリしました。

更に歩くと大江湿原のシンボルマークの三本カラマツと青空です。これは見逃せませんんね今日の目玉の2つ目です。

大江湿原には尾瀬ケ原に負けじとニッコウキスゲが咲いています。ワタスゲがいい感じでまじっており白と緑の対比がいいですね。飽きることのない素晴らしい眺めです。

花は湿原の奥の方まで続いています。途中まで行ってみました。

ちょうど咲き出した感じで尾瀬ヶ原と尾瀬沼の両方でこんなに綺麗に咲いているとは思ってもいませんでした。

草むらに咲いていたハクサンチドリを見つけました。小さな紫の花が可憐ですね。

【11:30】大江湿原から少し歩いて三平下の尾瀬沼休憩所で昼食です。

私は豚汁と半ライスを注文しました。豚汁が美味しかったですね。食事中に雨が降り出しハイカーの方が次々と入ってきて雨具を着込んでいました。我々も食事を終え完全装備で一ノ瀬を目指します。

【14:00】三平峠からの下りは川のような登山道を歩きました。ひたすら歩いたので予定より早く一ノ瀬に到着です。このシャトルバスがあるので大清水まで雨中1時間の林道歩きをパスできました。

【15:10】大清水の休憩所で濡れた荷物を整理し寛いでから新宿行きの高速バスに乗りました。沼田市街までは昨日の午後と同じく土砂降りの雨でした。今回は2日とも雨に降られましたが上手い具合に写真撮影ができてラッキーでした。楽しかった尾瀬ハイクもあっと言う間に終わりです。次はいつかな?