浄妙寺の枯山水と常泉寺の五百羅漢を訪ねる(2022年8月31日、9月7日)

tanteiさん

鎌倉に枯山水の庭園を持つ寺院が幾つかあるそうですよ。

soratokaze

それは知りませんでした。さっそく抹茶を喫することのできる浄妙寺・喜泉庵に行って見ます。

鎌倉市浄妙寺の枯山水(8月31日)

【9:28】JR鎌倉駅から10分ほどバスに乗り「浄妙寺」で下車して徒歩2分です。大きくはありませんが立派な造りの山門です。受付の方が境内地図を指差しながら丁寧に寺院の見所を教えてくれました。ありがとうございます。

庭園は樹木に囲まれているので全景を見るには喜泉庵の茶席に行く必要があります。木々の間から見えた庭園と建物です。

【10:09】喜泉庵の入り口に向かう通路より眺める茶席と庭園です。椅子席があるのは正座が苦手な私には心強いですね。右手に見える「つくばい」から左手に流れる軒の解放感ある造りに心が弾みます。

平日の朝で他のお客さんはおらず暫らくは一人で寛げました。直ぐに運ばれてきた抹茶と生和菓子です。寒天の程よい硬さと甘さが抹茶にマッチしており美味しかったですね。

庭園は杉苔を主とした造りとなっており飛び石と短冊敷きの敷石の演出がいいですね。茶席から見る景色は庭園の奥行きを感じられ素晴らしいものでした。

庭に敷かれた白砂で描かれた紋様が水流を表しています。夏の陽射しの下でも涼し気な流れを伝えてくれます。

庭の片隅にある風流な「かけひ」から微かな水音が聞こえてきます。白砂の紋様とともに演出の妙に感心しました。

これは三尊石組(さんそんいわぐみ)と言われ中央の石の両側に小さな石を置く組み方です。三つの石を仏像の三尊像にちなんだものです。中央の石が弥勒菩薩、両脇を文殊菩薩と普賢菩薩に見立てています。

茶席前の縁側は幅広く軒も大きいので陽射しを気にせずゆっくりと庭を観賞できました。鎌倉にこの様な素晴らしい場所があるとは思ってもみなかったです。

【10:53】寺内の東の山にある緑に囲まれた祠は地元では鎌足稲荷と呼ばれています。この近くには鎌埋地があり鎌倉の名の由来とも伝えられており勉強になりました。夏の陽射しのもと枯山水の庭園を観賞したリフレッシュの一日でした。

tanteiさん

大和市のお寺で五百羅漢像が完成したそうです。神奈川県では箱根町長安寺とここの2箇所だと思いますが行かれてはどうですか?

大和市常泉寺の五百羅漢(9月7日)

【9:28】小田急江ノ島線高座渋谷駅から約7分歩いて常泉寺入り口に到着です。緑のアーチの奥に立派な山門が見えています。

ふと横を見ると「不老門」の石碑です。体も頭もボケない様に願いながら山門をくぐりました。

少し歩くと大きな香炉と立派な本堂です。常泉寺は1588年(天正16年)に創建されたと言われている禅宗・曹洞宗のお寺です。

本堂前の水鉢に綺麗な黄色いスイレンが咲いていました。

寺務所の方が「今は萩の花が見頃ですよ」と話していた通り、ここ彼処に咲いておりました。

開花している枝をクローズアップです。

【10:00】発願してから30余年を経て今年四月に達成された「五百羅漢」です。五百の羅漢様は一人の石彫家が彫り上げた国内でもあまり例のない事業との事です。

お供の河童を連れた穏やかな表情の羅漢様です。

赤い彼岸花の向こうにおられる羅漢様です。指さしているのは彼岸花?さらに遠くの世界?

常泉寺は「花のお寺」とともに「縁結び菩薩」の寺としても有名です。ほっとする和やかな雰囲気を彼岸花とともにパチリ。

このお寺は「神奈川花の名所百選」にも選ばれております。小さな花がたくさん咲いていました。初めて見るこの花はアオイロフジバカマ(青色藤袴)と言うそうです。

萩の花の間に見慣れぬ赤い花が咲いていました。これは?

「う~ん」羅漢様でもご存じない?

【11:15】見慣れているシュウカイドウ(秋海棠)を見て散策の終わりとしました。彼岸花に秋の訪れを感じた清々しいお寺巡りでした。