花と展望のアヤメ平と尾瀬ヶ原(2019年7月10日)

戸倉でバスタ新宿発の関越交通尾瀬号からマイクロバスに乗り換えて鳩待峠に到着です。尾瀬号は戸倉に朝4時頃に着きますが関越交通の事務所が開く迄車内に待機できます。事務所横にも待合所がありますが寒い日や雨の時は便利ですね。鳩待峠行のマイクロバスの出発は4時40分でした。鳩待峠休憩所で一服して、昨日の雨で泥道となった登山道に備えスパッツを着けてアヤメ平に向け出発します。

横田代までは樹林の中の歩きですが、ここからは小さな池塘(ちとう)と湿原の広がる木道の歩きとなります。右手に日光連山とそれに重なる雲海の動きがみごとでした。そして足元を見ると小さな花々が咲いてます。カメラはもちろんオリンパスEM10、木道横の花を撮影するには望遠レンズは欠かせませんね。梅雨の時期としては珍しく天気も良く楽しいハイキングとなりそうです。

マイズルソウ、イワカガミ、アカモノ
noriさん
尾瀬の草花、可憐で美しく、不思議と若かった日々を思い出します
soratokaze
ロマンチストに乾杯❣
鳩待峠から2時間半でアヤメ平に到着しました。写真は北側の景鶴山方面ですが見事な池塘と湿原が広がり「天上の楽園」と称されるのも納得する素晴らしい景観です。ここは昭和30年代半ばに登山者の増加により完全に荒廃してしまった湿原を昭和40年代から始めた植生復元事業等により今の姿となっているとの事です。尾瀬の自然・歴史・見どころについては「尾瀬保護財団」HPに詳しく記されていますので一読をお勧めします。

燧ヶ岳(ひうちがだけ)と木道の風景の素晴らしさに見とれていると颯爽としたソロハイカーの方に追い抜かれました。前方で何か写真を撮ってましたので私もその場所で注意して見ると、咲き残っていたチングルマとチングルマの果穂(かほ)でした。「チングルマはもう咲いて無いだろうな~」と思っていたので一輪でも見れて嬉しかったですね。

アヤメ平のすぐ横に今回の目的の一つ冨士見田代から眺める燧ヶ岳です。ここから見る池塘の広がりと背後の双耳峰の燧ヶ岳は素晴らしいの一言です。何年か山を歩いてますが「寛ぎの空間」としてBest 1 です。この場所は3年前にiriさんと訪れて今日が2度目ですが最初に見た時と同じ感動を味わいました。山頂の雲が取れるまで一人でゆっくりと寛ぎました。

tosiさん
梅雨時とは思えない景色に出会えて良かったですね。
soratokaze
これが山歩きの楽しさです。さらに今年の私は晴れ男です。
しばらくすると薄日も射しはじめ雲も動いて幸運にも「逆さ燧」を見る事が出来ました。「逆さ燧」のビューポイントは尾瀬ヶ原の牛首分岐の近くにもありますが緑の樹林との取り合わせは格別なものです。この景色を見れた自然の巡り合わせに感謝しました。

長沢新道を下り尾瀬ヶ原へ向かいます。長沢新道の始めは緩やかな木道ですが下部は急坂で尾瀬にあっては数少ない中級者トレッキングコースです。ヒツジグサを見にヨッピ吊橋西側の池塘まで足を延ばしました。ここから望む池塘越の燧ヶ岳も素晴らしいですが、今は雲に覆われているので下りてきたアヤメ平の方を眺めます。この場所は池塘にトンボの飛び交うゆったりとした空間です。

ヒツジグサ、ナガバノモウセンゴケ、ルリイトトンボ

時間はまだ午後1時半と早いですがヨッピ吊橋を渡り東電小屋へ向かいます。草原の向こうに小屋を望むほっとする瞬間です。

過去に2回ほど休憩で使用したことがありますが宿泊は今回が初めてです。部屋は本館2階の8畳の相部屋でしたが今日は私だけでした。2階は廊下も広く談話室も明るく山小屋とは思えない造りでした。ひと風呂浴びて談話室でコーヒータイムとしました。尾瀬の山小屋でauが繋がる事は知ってましたがdocomoも問題なく繋がり家に無事到着の連絡を入れました。夕食はミルフィーユカツと鰻にケーキのつく品揃えで神嵜支配人の話を聞きながら美味しくいただきました。

今日、アヤメ平・尾瀬ヶ原で見かけた花々です。

上段:ウラジロヨウラク、ツマトリソウ、トキソウ、下段:サワラン、タテヤマリンドウ、オゼタイゲキ
sugiさん
尾瀬はいいですね!箱根ぐらい近ければ行くんですがね。必ず停まれる駐車場はあるんですか?
soratokaze
山麓に1泊すれば楽に行けます。車はハイシーズンの週末は難しいですが平日は大丈夫ですね。
to be continued