展望の尾根歩きと雲海の越後駒ヶ岳:前半(2018年10月12、13日)

中ノ岳より望む越後駒ヶ岳

【10月12日(金)】十字峡登山口7:15→日向山12:00→中ノ岳15:30→15:40中ノ岳避難小屋
【10月13日(土)】中ノ岳避難小屋7:30→檜廊下11:40→越後駒ヶ岳15:00→15:20駒の小屋

十字峡登山口~日向山~中ノ岳~避難小屋

前日に宿泊した六日町の旅館「龍氣別館」です。夜遅くに着いたのですが丁寧な対応で素泊まりでしたが部屋も広く寛げました。

宿からタクシーで十字峡登山センターに到着です。玄関先で雨具を着込んでいると2階に泊っていた群馬から来られた方が下りてきてしばし談笑。「この雨で登るの?私たちはきのう丹後山に登ったから今日は車で温泉に寄ってから帰ります」との話でした。

私は明日の晴天を信じて登ります‼登山センターすぐ横に登山口があります。小さな祠に無事の下山をお願いしました。

一歩踏み出せば素晴らしい登山道が待っていました。

二合目を過ぎると薄っすらと展望が開け始めます。ガスの切れ目に素晴らしい紅葉です‼

四合目を過ぎても紅葉が続きます。天気予報に反して雨はだんだん強くなりますが紅葉のトンネルを見て意気軒高です。

鎖場を数か所越えると日向山です。ここで休憩して昼食の予定でしたが、登山道は水浸しで座るところも有りません。行動食を口にして頑張って登ります。

日向山を下りた所の登山道は池の中でした。写真右手の斜面を草を頼りにへつりました。まあ~落ちても腰ぐらいかな……… この先の登山道も川になっていました。

やっと着いた中ノ岳山頂です。登山口から雨の中を8時間、我ながら頑張りました。霰もぱらつき始め越後三山の最高峰に登れた達成感に浸る間もなく小屋に向かいます。

ずぶ濡れで寒くなり急いで小屋に入りほっとしました。さすがにこの雨で誰も登って来る人はいませんでした。広々とした小屋を独り占めです。

雨具を着ていたとは言え衣類はすべて濡れていたのですぐに着替えをしてコンロの火で暖まりました。寒さに震えながらの夕食となりました。

避難小屋~檜廊下~越後駒ヶ岳~駒の小屋

小屋は綺麗に使われており、銀マット2枚と古毛布4枚が置いてありました。ありがたく使わせてもらいました。また、ポリタンに飲用水もありましたが私は1.5リットルを担ぎ上げたので使いませんでした。身支度をして掃除をしていると朝陽が射しこんできました。

今日は昨日の雨が嘘みたいな素晴らしい天気です。心躍る縦走路が眼前に広がり昨日の苦労が報われます。雲に包まれる越後駒ヶ岳を目指して出発です‼

左手には八海山の稜線

右手には奥只見の山々

登山道脇には昨日の雨に耐えたナナカマド

さらに歩くと右手に悪沢岳が見え始めます。魅力的なピラミッドピークです。う~ん越後にも凄い山がありますね。

雲が取れてやっと駒ヶ岳の山頂を眺められました。堂々とした素晴らしい山です。正面に駒ヶ岳を望みながらの縦走は最高です‼ この先の檜廊下、天狗平を目指します。

越後の山は手強かったですが2日かけて登り切りました。別ルートから鍋を担ぎ上げて登ってきた方に撮ってもらいました。ありがとうございます。到着が遅くなり展望は明日に期待です。

今日の宿泊は10人ちょっとです。管理人の方は昼過ぎに下山したとの事です。小屋は二階建でしっかりした造りです。銀マット・毛布も新しく数も十分あります。水場は小屋を出て左側の斜面を3分ほど下りた沢です。最近の雨で潤沢に出ていました。

1階は私を含め5人なので広々と使えました。元々がシーズンの週末にのみ管理人が入る避難小屋なので自炊が基本です。皆さん思い思いの夕食でした。私も豆餅を食べて星空撮影に備えます。

深夜2時に東の空に昇ってきた「オリオン座と冬の大三角形」は満足の1枚です。カメラ:EOSM3 レンズ:焦点距離15mm(フルサイズ換算28mm) 露出:15秒 絞り:F3.5 ISO:3200

夜中の12時から撮影した「星の光跡」は雑然とした写真となり少しがっかりです。現地で連続撮影した200枚ぐらいの写真をPCで合成するので結果は家でしか分かりません。まだまだ実践練習が必要です。次はどこで撮影かな❓